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March 2012

アズマイチゲ[東一華]

本日のぽかぽか陽気の中、

気持ちよくツリーハウス近くの森の中を歩いていると


足元にアズマイチゲが咲いていました。


思わず「咲いてる!」と声に出して叫んでしまいました。


まだ2,3輪ずつちらほら咲いているくらいですが、

もう少し経てば森の中のあちこちでアズマイチゲの群生地が見られます。


晴れの日にだけ、一斉に太陽の方を向いて白い花を開きます。


花の時期は約一ヶ月。

お見逃し無く。



森のコンシェルジュ 阿久津 瞳


カルガモ[軽鴨]

本日は風もなくぽかぽか陽気でした。

やっと那須にも春が来たのを感じます。


暖かさにつられて遠出したのか、

キッチンガーデンの東側の池にカルガモが2羽飛んできていました。


同じ野鳥でも、シジュウカラやヤマガラなどの小鳥は

近づいていくと逃げられてしまうのです。


しかし、このカルガモたちは近づいても余裕の表情で

ひなたぼっこをしていました。


これから先、敷地内を流れる二会川などでも

泳いでいる姿を見られるようになります。



森のコンシェルジュ 阿久津 瞳

ノキシノブ[軒忍]

ツリーハウス付近の木肌で発見しました。

家の軒下などに生えるシノブ(シダを指す古い呼び名)ということからこの名があります。

シダの仲間で、樹木の表面にくっついて生活する植物(着生植物)です。


裏面をひっくり返してみると、下の写真のように

背筋がぞくぞくするような模様になっています。



こちらは胞子嚢群(ほうしのうぐん、別名ソーラス)といい、

胞子がたくさん入っているところです。

成熟するとここから胞子が飛びだしていきます。


森のコンシェルジュ 阿久津 瞳

春先の雪

二期の森ではフキノトウもだいぶ成長し、

まだ拙いながらもウグイスの鳴き声が聞こえてきました。


生き物を見ていると、春が近づいているのを感じるのですが、

体感温度からすると、まだ春は遠く感じます。


本日は朝から雪交じりの冷たい風が常時山から吹いており、

夕方になると、雪の量が増えてきて、二期の森もうっすらと雪化粧をしました。


春らしい陽気が待ち遠しいですね。


森のコンシェルジュ 阿久津 瞳


ミズバショウ成長中。

二期の森の小川のほとりで、水芭蕉の芽がだいぶ成長してきています。

葉の部分に加え、白い仏炎苞(花のように見える部分、実際は葉が変形したもの)も見えてきました。


4月の中旬ごろ、カタクリよりも少しだけ早く花開きます。


森のコンシェルジュ 阿久津 瞳


ヤブコウジ [藪柑子]

本館の客室、撫子の前にある蔓植物です。


常緑なので、冬景色の中でも鮮やかな緑色でした。


センリョウ(千両)やカラタチバナ(百両)、マンリョウ(万両)と並べて、

別名ジュウリョウ(十両)とも呼ばれます。

いずれも赤い実を付けるお正月の縁起物です。


根茎を乾燥させたものは生薬となり、

紫金牛(しきんぎゅう)とよばれて解毒や咳止めに用いられます。


撫子にご宿泊の際は、足下をご覧になってみてください。

森のコンシェルジュ 阿久津 瞳

春分を過ぎてニホンリス

まだ寒々しい景色が広がっていますが、

二期の森も春分を過ぎ、いよいよ本格的に春らしくなってきています。


森の中を歩いてみると、よく木の裏側にクルミの割れた殻がたくさん落ちています。

二期の森に棲むリスたちは冬の間も活発的に動き回っていたようです。


20120322.2.JPG


敷地内で見かけるのはニホンリスで、

冬季は下の写真のようにフサフサの毛皮に覆われていますが、


nihonrisu2.JPG



夏季は短い夏毛に生え変わり、野生らしさを感じさせてくれます。


nihon risu28.JPG



リスたちも暖かくなってきて嬉しいのか、

これから木が茂るまではよく見つけることができます。


森のコンシェルジュ 舘田 貴明


オウレン [黄連]

二期の森で4月中旬には見ごろを迎えるカタクリは、

ようやく新芽が出てきたところです。


そのカタクリの新芽に混じって、ひっそりと花を咲かせているのはオウレンです。

まだ寒い日が続きますが、落ち葉の下で青葉を懸命に広げています。


最近の那須は風が非常に強く、

地面を覆っていた暖かな落ち葉が吹き飛んでしまいました。

やわらかな新芽はあちこちで野ざらし状態です。


森のコンシェルジュ 舘田 貴明

畑のハコベ

キッチンガーデンでは徐々に草が繁茂し始め、

早くも草取りシーズン到来です。


春の七草でお馴染みのハコベも第繁殖するので、

草取り対象の一つです。


畑では厄介者扱いされているハコベですが、

栄養価が優れているので、昔は食用として用いられていました。

また、別名をスズメグサ、ヒヨコグサといい、

英名も「chick-weeds(鳥のえさ)」

小鳥が好む草です。


現在敷地内に設置してある鳥のえさ台には麻の実を入れていますが、

ハコベも入れてみようと思います。


森のコンシェルジュ 阿久津 瞳


ヨモギが見られるようになりました。

今日は久しぶりによく晴れて、

風も比較的穏やかな、春らしい天気となりました。


二期ブティック付近の川岸には、ヨモギの若葉があちこちに見られるようになりました。


よもぎは食用として天ぷらや草もちにするだけでなく、優れた薬効も持っています。

生の葉は切り傷や虫さされに効果があり、

葉を乾燥させた茎葉は艾葉(がいよう)とよばれ、体を温める効果があります。


二期ブティックにお立ち寄りの際は、ちょっと川岸まで足を伸ばして、

足下の春を感じてみてください。


森のコンシェルジュ 阿久津 瞳

スギゴケ

スギの葉のような形をしているコケです。

日本庭園などによく使われ、販売もされています。


二期の森では、テニスコート付近に群生地があり、

こちらは踏むと絨毯のようにふかふかしてとても気持ちがいいです。


また、テニスコート付近は空が開けているので、

暖かくなってきたらスギゴケの絨毯に寝そべって星の観察も楽しめます。


森のコンシェルジュ 阿久津 瞳

ミチタネツケバナ

日に日に地表の緑色が目立ち始め、

花を咲かせている野の花も増えてきました。


その一つがこのミチタネツケバナです。

キッチンガーデンのハウス横など、敷地内のいたるところで花を咲かせています。


近縁種のタネツケバナは

春、種籾(たねもみ)を水に漬けるころに花が咲くのですが、

本種はそれより少し早めに咲きます。


春の七草のナズナにそっくりですが、

ナズナはハート型の蒴果(種の袋)を持っているのに対し、

タネツケバナやミチタネツケバナは長角果と呼ばれる

細長い蒴果を持っていることから区別できます。


森のコンシェルジュ 阿久津 瞳

カタクリの芽が出てきました。

今朝はとても暖かくなり、

あたりに春の香りが漂っていました。


ツリーハウス付近では、地表にカタクリの葉が顔を出し始めました。

茶色と黄緑色のまだら模様をしているものがそうです。


4月の中旬になると、森の中がカタクリのお花畑になります。

katakuri48.JPG


カタクリのように、春先に花を咲かせ、

夏までの間に光合成を行って栄養素を蓄え、

その後地上から姿を消す植物たちは


「スプリング・エフェメラル(春の妖精)」とよばれています。


妖精たちに出会える季節は、すぐそこまで来ています。


森のコンシェルジュ 阿久津 瞳


クラマゴケ[鞍馬苔]

引き続き、苔シリーズ第三弾です。


二期倶楽部にはまるで絨毯のようにコケがたくさん生えていますので、

コケには事欠きません。


今日ご紹介するのはクラマゴケ。


見た目はコケそっくりで、

名前にもコケと付いており、

コケ玉やコケ盆栽に使われるのですが、


実際はシダの仲間です。


コケには全身に水分などを送る維管束がありませんが、

シダにはそれがあります。


二期ブティック横のキンモクセイの下で見られます。

先日ご紹介したコツボゴケと雰囲気が似ていますが。

両者が同じところにあるとクラマゴケの方が目立つ感じがします。


森のコンシェルジュ 阿久津 瞳

クリスマスローズ

東館49号室の前で白い花を咲かせているのは

クリスマスローズです。


花に見える部分は植物学上では「花」ではなく「がく片」という部分です。

花のような「がく」をもつ植物としては、他にアジサイなどがあります。


どちらも、長く観賞できるという特徴があります。



森のコンシェルジュ 阿久津 瞳


コツボゴケ[小壺苔]

ハイゴケに引き続き、苔シリーズ第二弾です。


本館の建物周辺は、ほとんどハイゴケなのですが

二期ブティックの横にあるキンモクセイの木の下あたりに行くと、

このコツボゴケが多く見られるようになります。


ハイゴケよりも細かいので、コケ玉にすると繊細な感じがします。


春が近づき、地表にはタンポポやフクジュソウなどのお花が咲くようになりましたが、

時々コケにも目を向けてみませんか。


森のコンシェルジュ 阿久津 瞳

タンポポが咲きました。

本日のぽかぽか陽気で、川辺でタンポポが咲き始めました。


在来のカントウタンポポと、外来のセイヨウタンポポは、

主に花の裏側の「がく」のような部分で見分けることが多いです。


これが花にぴったり花にくっついていればカントウタンポポ、

反り返っていればセイヨウタンポポをされています。



花の裏側から判断すると、カントウタンポポのようです。


しかし、現在はタンポポ同士で交配が進んでいるので、

見かけではどちらかに分類しても、遺伝子レベルで調べてみると、

実は雑種であることも多いです。


いずれの種にしても、暖かくなってきたことをお知らせしたのですね。


森のコンシェルジュ 阿久津 瞳


ムササビ?

東館から本館に向かう道の途中に、キツツキがあけた穴のあるヤマザクラの木があります。

いつもは中が空っぽなのですが、

今日はふさふさした毛がのぞいていました。


体勢を変えたときに大きな鼻が見えたので、ムササビだと思われます。


ムササビは夜行性なので、夕方近くを通ったら、のぞいてみてください。

中から飛び出してくるかもしれません。


森のコンシェルジュ 阿久津 瞳_


フクジュソウ[福寿草]

二期ブティック前の木道をちょっと進んだところに、福寿草が一輪だけ顔を出しています。


昨日見たとき、冷たい雪をかぶって萎れているように見えたのですが、

本日はよく晴れて日差しも強かったため、黄色い花を咲かせてくれました。


名前も縁起がよく、花言葉は「幸福を招く」です。

しかしそんなイメージとは裏腹に、全草に強い毒性がありますのでご注意を。


森のコンシェルジュ 阿久津 瞳

セリ[芹]

雪のちらつく二会川のほとりに、

名前の由来の通り、まるで競り合っている(競り)ように群生していました。


セリの茎葉を乾燥したものは水芹(すいきん)と呼ばれる生薬になり、

食欲増進や神経痛、リューマチなどに効果があるようです。


4月になり、気温があがれば、セリもぐんぐん成長するので、

アウトドアランチの山菜収穫時には大活躍してくれそうです。


森のコンシェルジュ 阿久津 瞳

今日も雪が降りました。

今年は春の訪れが遅いようです。

3月も半ばだというのに、本日も雪が降りました。

昼間に一度晴れ間が出てきましたが、すぐにまた降り始めました。


緑が濃くなってきたクローバーも、ミズバショウの芽も再び雪に埋もれ、

冬景色に逆戻りです。


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暖かい、小春日和になるのはいつになるでしょうか。

とても待ち遠しいです。


森のコンシェルジュ 阿久津 瞳


あられ[霰]

今日は朝方晴れ間が見え、暖かくなると思いましたが、

昼になってもそれほど気温が上がらず、夕方にはあられが、夜には雪が降ってきました。


一時あられが激しく降り、粒がハイゴケの上に積もっていきました。


天気の分類では、氷の粒が5mm以下だと「あられ」、それ以上だと「ひょう」とよばれます。

また、「あられ」には地面に落ちるとすぐに割れる「雪あられ」と、落ちても割れない「氷あられ」があります。


今日降ったのは「氷あられ」でした。


森のコンシェルジュ 阿久津 瞳

ハイゴケ[這苔]

本館周辺などで、最もよく見られる苔の一つです。

地を這う性質があるので、「這苔」という名前が付いています。


かなりボリュームもあるので、触ったり、踏んでみたりするとふわふわとした感触がします。

二期倶楽部の館内やお部屋のしつらいで用いるコケ玉やコケ盆栽にもよく使われています。


お越しの際は、ぜひこのふわふわ感を味わってください。


森のコンシェルジュ 阿久津 瞳

リスの食べ跡

松ぼっくりの隙間に入っている種を食べるため、

リスは松ぼっくりを形作っている鱗片という部分を剥いていきます。


現在、二期の森のアカマツの木の下には

リスが剥いた鱗片と、剥かれて芯だけになってしまった松ぼっくりが

足の踏み場も無いほどたくさん落ちています。


先を残して芯だけになった松ぼっくりは、ちょうどエビフライそっくりです。


森のコンシェルジュ 阿久津 瞳

フキノトウ[蕗の薹]

最近になって二期倶楽部のいたるところに

フキノトウが顔を出しているのを見られるようになりました。


大部分のフキノトウはまだ開いておらず、球状をしています。

しかし、今日森の中を歩いていると、大きく開いたフキノトウを見つけました。

二期の敷地内で、一番早いかもしれません。


本館カフェ前の木道から、川の飛び石を渡り、

立床石という大きな石の近くにあります。


ぜひ探してみてください。


森のコンシェルジュ 阿久津 瞳

ザゼンソウ[座禅草]

二期倶楽部のスタッフに、
森の小川のほとりにザゼンソウが咲いているよと教えてもらい、探しにいきました。

落ち葉にまぎれてなかなか見つからなかったのですが、
よく目を凝らしてみると、仏炎苞(暗赤色の部分)がたくさん集まっているのが見えました。

葉に半分くらい埋もれていましたので、掘り出しての撮影です。
本当に真ん中に僧侶が座っているように見えます。

二期の森にお越しの際は、ぜひご覧になってください。

森のコンシェルジュ 阿久津 瞳

ミズバショウの芽

二期の森を流れる小川のほとりで、
ミズバショウの芽が出てきました。

花は4月上旬に咲き始めます。

mizubasyouA419.JPG

「夏がくれば思い出す〜♪」で始まる「夏の思い出」という曲にミズバショウが出てきますが、
その曲は那須よりも春が来るのが遅い尾瀬を舞台にしているからです。

実際は春先に咲く花です。

きれいな姿とは裏腹に、毒があるので注意が必要です。

森のコンシェルジュ 阿久津 瞳

ナミテントウ

昨日の雪とはうってかわって
今日はよく晴れ、日向にいるとぽかぽかしました。

そんな暖かさにつられて、テントウムシも出てきたようです。

この子は「ナミテントウ」
その名の通り、最も一般的なテントウムシです。

写真では黒地に赤い斑が4つありますが、模様は変異が激しく、
同じナミテントウでも斑の数が違ったり、赤地に黒斑だったりします。


森のコンシェルジュ 阿久津 瞳

牡丹雪

気づけばもう3月ですね。

初日はとても暖かかったのですが、
2日目の今日は午後から雪が降ってきました。

春の雪は雪の結晶同士がくっつき合い、
大きな塊となって降ってきます。

この大きな粒の雪が牡丹の花びらのようなので、「牡丹雪」とよばれています。

牡丹雪は積もるのも早いですが、融けるのも早く、
夕方にはシャーベット状になってしまいました。

森のコンシェルジュ 阿久津 瞳