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December 2010

大晦日

急激に冷え込んでしまったおかげで、二期の森は今年も雪に覆われてしまいました。

本館から望む木立は雪化粧で、夏の時期は同じような緑色の葉をつけていましたが
今は葉が無いために森の木々の樹形が明瞭になり、それぞれの種類によって
個性溢れる容姿を楽しむことができます。

大きく育って林冠を形成するコナラは細かく枝分かれし、
モミジ類やツツジ類、ヤマボウシなどはその下に広がり
遠くかすむ山々にはとんがった樹形が集まるスギ林がよく分かります。

また、同じ種類の樹木でも生育場所や樹齢によって
異なる顔立ちをしていますので、やはり人と一緒で
それぞれの木々たちが、それぞれに人生を歩んで来たのだなぁと
感慨深く思ってみたりもしてしまいます。

今年もたくさんの方にお力添え頂き、無事に2010年を終えることができました。
本当にありがとうございました。


森のコンシェルジュ
舘田 貴明

はやにえ

すっかり葉が落ちた二期の森では、木立の上からギチギチギチ・・・と
けたたましい鳴き声が響き渡っています。
残念ながら写真が撮れませんでしたが、鳥類のモズの鳴き声です。

木々の葉がなくなるこの季節には、あちこちの枝先にまるで自分の力を
誇示するかのように獲物を刺してあるのを見つけることができます。
モズの早贄とよばれているものです。

バッタやコオロギなどの昆虫類からカエルなどの両生類、
野ネズミや他の小鳥たちなど、自分より小さい生き物を
モズは見境なく枝先に刺していきます。

何日か経ってからその早贄を食べることもありますが、
ほとんどの場合はそのままになっていますので
一体何の為に早贄をつくるのか不思議なところです。

もし貯蔵しているつもりなら、わざわざ目立つような
枝先につける必要はありませんし、あちこちに分散させる
必要もないかと思います。

カラスや猫などは獲物をいじめることもありますし、
もしかしたら動物たちのひとつひとつの行動に対して、
いちいち理由をつける事自体が必要ないのかもしれませんね。


森のコンシェルジュ
舘田 貴明