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October 2010

カラカサタケ

二期の森の奥に巨大なキノコが生えていました。

高さ40cm、傘の直径は20cm程度で、圧倒的な存在感があります。
下に落ちている小さなヤマグリが余計に小さく見えるほどで
傘を触るとバフバフした感じを楽しむことができます。
カラカサタケは弾力があるので傘を握っても、壊れず元に戻るため
別名「ニギリタケ」ともよばれています。

このカラカサタケは食用になるようですが、那須では
ほとんど食べられていません。

 


傘が開くとこんなに大きくなります。

カラカサタケは北半球の広範囲に分布していますので
もしかしたら身近なところで出会っているかもしれませんね。


森のコンシェルジュ
舘田 貴明

ヒメホコリタケ

テニスコートの周囲の芝生にはチドメグサが蔓延(はびこ)ってしまい
ついにはこんなものまでが、あちこちに生えてきてしまいました。

芝地に点々としているので、まるで誰かの置き忘れたソフトボールみたいです。
が、立派なキノコのひとつでヒメホコリタケです。

ホコリタケはもう少し茶色で、真ん中に穴が開いているので
棒などで突くと「バフッ!」と胞子を吐き出すキノコで、
本種はそれよりもやや小柄で、写真のように若いときは真っ白なのが特徴です。

ヒメホコリタケは見た目はとても可愛らしいのですが、
実は芝生を弱らせる厄介なキノコですので、このまま放っておくと
チドメグサとともに芝生が侵食されてしまいます。


森のコンシェルジュ
舘田 貴明

ハタケシメジ

香りマツタケ・味シメジといわれ、野生キノコの界隈では
数多くの人たちに味わわれ楽しまれてきたシメジ類も
種類が豊富にあります。

有名なものはホンシメジ、ブナシメジそしてこのハタケシメジです。
名前に「畑」が入るとおりに、畑や道端、庭先などの身近なところに
普通に生えてくるシメジで、二期の敷地内では森の中ではなく
お部屋の前にびっしりと広がっていました

シメジは漢字では「占地」や「湿地」と書くこともあり、
湿ったような場所に一面に生えてくることが多いです。
グルタミン酸やグアニル酸といったうまみ成分を含んでいるため
美味しいキノコであり、またたくさん収穫できる優秀なキノコです。

このハタケシメジは木材腐朽菌に分類され、枯れ木や木材などを
分解してくれる生活史を送っています。特にある程度の温度と
豊富な水分が必要になりますので、木造住宅などの建築物から
突然生えてくることはほとんどありません。

空気中よりも土中の方が合っていますので、余った木っ端などを地面に
埋めておけば何年かすれば、ハタケシメジが生えてくるかもしれません。


森のコンシェルジュ
舘田 貴明

ニガクリタケ

クリタケと同じような場所に、特に那須では同じような時期に
発生してくる厄介な毒キノコのニガクリタケです。
死亡例もあるため間違っても食べない方が良いです。

写真だとクリタケとそっくりな色合いになってしまいました。 

右端と中心上部に生えているのが食用になるクリタケの幼菌、
その周りを囲むのがニガクリタケの老菌です。

写真では判別しにくいですが、それぞれ色合いが異なるので
クリタケを採取したい場合は、赤っぽい方のキノコを
選べば大丈夫かと思います。

那須では食べられるクリタケを『赤ん坊』とよぶのも
このニガクリタケと区別するためかもしれませんね。


森のコンシェルジュ
舘田 貴明

クリタケ

切り株にかわいらしい小さなキノコがたくさん生えてきました。
那須では『赤ん坊』とよばれて親しまれているクリタケです。

美味しそうな見た目の通りに食べられます。
このキノコはヌメリ感はなく歯ごたえを楽しむような感じでした。

あまり食べ過ぎるとお腹を壊す場合があるのと、
よく似ている毒キノコ「ニガクリタケ」があるためか
北半球に広く分布するクリタケを食べるのは日本やアメリカぐらいのようです。

尚、ニガクリタケは写真のように赤っぽい色合いではなく
薄い黄色のような色合いで、似たような場所にも生えてきます。
生食すれば苦味があるので、不安な場合は少しかじってみればいいですが
無理して自分だけで判断しない方が賢明です。

二期の森でもクリタケとニガクリタケは同じような場所に生えてきますので
「赤ん坊」とよばれても良さそうな、赤っぽい方のキノコをチョイスしてください。


森のコンシェルジュ
舘田 貴明

ニセアブラシメジ (クリフウセンタケ)

写真の個体は傘が開き過ぎてしまいましたが、まだ大丈夫です。
斜面の土が崩れそうなところに群生することが多く
ややヌメリがあって、クセがないので美味しいキノコの部類です。

那須ではこのニセアブラシメジを『かきしめじ』とよんでいるので、
毒きのこで有名なカキシメジと混同されてしまうことがあります。

キノコなどの名前は、それぞれの地域に呼び名があることが多く、またそれらの名前が
他の地域の別のキノコと同じ名前なことがあるのでとても厄介です。
さらにキノコは出始めから傘が開ききるまでに見た目の形が
かなり変わることが多いため、識別するのが難しくなってしまいます。
しかも似たような形状の「キノコ」は非常にたくさんあるため
図鑑の写真を頼りに判別をしているとヒドイ目に合わされてしまいます。

キノコの道は奥深く険しいものですが、目の前にある山の恵みが
土に帰っていく様を眺めているのも、なんだか勿体ない気がしますよね。


森のコンシェルジュ
舘田 貴明

ナラタケ

枯死木や切り株などにびっしりと生えてくることがあるナラタケです。
独特のヌメリ感がなかなか美味で、たくさん取れるキノコのひとつです。

木材腐朽菌に分類されていて、朽木を分解して土に帰してくれるのですが、
生きている樹木にも普通に生えてきてしまいます。
ナラタケ(楢茸)という名前なのに、二期の森ではコナラ(小楢)の木以外でも
見境無く生えてくるため、あちこちで見つけることができます。

那須では『ならもだし』とよばれ、親しまれています。


森のコンシェルジュ
舘田 貴明

秋になっています。

早いもので那須の山々の頂上付近は、緑色から茶色に変わってきています。
紅葉の見ごろの時期になりました。

二期の森は標高が下がるので、全体的な紅葉はもう少し先になりそうです。

森の中は足元の雑草たちが少なくなり、
たくさんの種類のキノコが大発生しています。

 

那須では『ささもだし』とよばれている白いキノコ。
笹薮の中にびっしりと傘を広げていることがあり、食用キノコとして
大量に収穫できます。
味はクセがなく美味しいですが、掃除するのが大変です。

二期の森の中には食べられるキノコも食べられないキノコも
生えてきますので採取する場合はお気をつけてお願いします。


森のコンシェルジュ
舘田 貴明